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コラム#1-5 自分にとって「豊かな暮らし」ってなんだろう。
自分にとって「豊かな暮らし」ってなんだろう。 まちで会うといつも「やっほー!」と明るく声をかけてくれるちはるさんと、魚市場の屋上で海を眺めながら話した。 2012年にUターンして、観光のプロモーションのお仕事をしているちはるさん。仕事以外でも「やりたい!」と思ったことを、仲間を集めてどんどん実行する人だ。 使われていなかった蔵で映画の上映会をしてみたり、 廃校の校舎を綺麗にしてクラフト市を開催したり、 ゲリラ的に路上で屋台を出してみたり。 まるで実験するみたいに、わくわくすることをやってみるのだ。 楽しそうなちはるさんの周りには、人が集まってくる。 ふと聞いてみたくなって、気仙沼で暮らしていて幸せだなって感じる瞬間はどんな時ですか?と聞いてみた。 「例えば、気仙沼に長く住んでいて毎日通っている場所でも綺麗だなって思う景色を見た時。そう思える瞬間が、すごく幸せだな。 あとは、まだ何も起こっていない場所に動きが生まれたり、人が集ったりする景色を見るのが好き。企画したイベントに来てくれたり、楽しそうに協力してくれたりする人たちとか、私の企画したものに限らず、頑張っている人たちの行動って、すごく美しく見える。 『このお刺身、美味しいから食べなよー』『ほんとだ、めっちゃ美味しい!』みたいな何気ないやり取りとかもそう。私の人生の喜びは、美しい景色を見ることにあるんだなって思う」 話を聞いていくうちに、そう感じられるちはるさんも、そんな景色の中にいるのだと思った。 じゃあ、私はどうだろう。 どんな時に幸せで、どんな暮らしをしていたら豊かだと言えるんだろう。 はっきりとした答えはすぐには見つからないけど、 気仙沼の海を眺めて、側に同じ時間を共有し語り合う人がいることの豊かさを、確かに感じていた。 photo by asami iizuka ほかにも気仙沼の暮らしに関するコンテンツ発信中! Instagram「海と暮らせば」はこちらから
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コラム#1-4 自分にとって「豊かな暮らし」ってなんだろう。
自分にとって「豊かな暮らし」ってなんだろう。 「自分が通いたいお店をつくろうって、思ったんです」 ここは日用品と喫茶のお店「ハチワレ堂」。 @8waredou オーナーのあやみさんが集めた、いつもの暮らしがうれしく、楽しくなるような一品に囲まれた空間だ。 お店に足を運ぶ度、何か自分にぴったりなものが見つかる予感がする。 あやみさんはいつも、商品をどんな風に使うのがいいか提案してくれる。 「私はこういうふうに使っていてね」と話を聞いていくうちに、自分の生活の中にこのお皿があったらどうだろう、と妄想が膨らむ。 その瞬間が、最高にときめくのだ。 商品に添えられている手書きのポップには、優しい字で説明と思いが綴られていて、いつも読み込んでしまう。 混んでいて話しかけづらい時にもものの良さを伝えられるようにと、あやみさんが言う。 こういうところが、私は好きだ。 「ここにいると、好きなものや趣味が合う人たちとの出会いがたくさんあって。このお店を続けてきたからこそだと思うし、それってとっても豊かだなぁって。見つけてくれてありがとうって思ってます」 ここに来れば暮らしを豊かにするものと、きっと出会える。 そのワクワクする気持ちは、あやみさんが正直に、自分の感覚を信じてつくってきたお店だから感じられるものなのだと思う。 今日はテイクアウトしたチャイミルクティーを手に少し立ち話。 帰り際、あやみさんが「またね〜」と柔らかく手を振る。「この店を出る時の私はいつもご機嫌だな」と気づいて頬が緩む帰り道。 photo by asami iizuka ほかにも気仙沼の暮らしに関するコンテンツ発信中! Instagram「海と暮らせば」はこちらから
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コラム#1-2 自分にとって「豊かな暮らし」ってなんだろう。
自分にとって「豊かな暮らし」ってなんだろう。 「新鮮な魚って、こんなに美味しいの!?」 海のない町や都会から遊びに来た人たちが気仙沼でお刺身を食べると、必ずと言って良いほど驚く。 カツオ、マグロ、タコにホタテ。 新鮮だからこそ感じられる自然そのままの美味しさを 私たちは海の恵みとしてありがたく受け取っている。 気仙沼に移住してきて「旬のものを旬の時期にいただくこと」の幸せを初めて知った。近所の方から海や山の幸をおすそ分けしてもらうと、「あぁ、もうこの時期か」と季節を感じる。 今は自分が外から人を呼んできて紹介する番。遊びに来た友人を、魚市場近くにある朝7:00からやっているお店「たばご屋」さんに連れていき、朝ごはんを一緒に食べる。「えっ!おいしい!」と驚く顔を見て、誇らしくなっている自分。 いつの間にか、豊かさの中に自分がいる。友人が美味しそうにごはんを頬張る姿を見ている時、心が満たされている感じがした。 photo by asami iizuka ほかにも気仙沼の暮らしに関するコンテンツ発信中! Instagram「海と暮らせば」はこちらから
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コラム#1-1 自分にとって「豊かな暮らし」ってなんだろう。
自分にとって「豊かな暮らし」ってなんだろう。 自分にとって豊かだと思える暮らしをしたい。 それを実現するために、住むまちを変えるのも選択肢の一つだと思う。 移住する時に、自分にとっての「豊かな暮らし」とはいったい何だろう?とたくさん考えた。 暮らしのすぐそばに海があること、 美味しいお魚がすぐに食べられること、 相談できる人がいること、 価値観の近い仲間がいること、 自分のスキルを活かす場所があること、 将来子どもを育てる時にのびのびできる環境があること、 やりたいことをやる時間とお金と場所があること、 大事な人と他愛もない話をして一緒にご飯を食べること、 などなど。 大小問わずに自分の望みを書き連ねていくと、「思ったよりも欲があるのだな」と気づいてちょっと面白い発見だった。 豊かさは人それぞれ。 だからこそ、まちには一人一人のライフスタイルややりたいことに合わせた暮らしの案内人が必要だと思う。 気仙沼市移住・定住支援センター MINATOは、移住に限らず、気仙沼と関わりたい人とまちをつなぐ案内所。 暮らしを豊かにしたくて気仙沼との関わりを考えている時には、相談してみてほしい。 きっとヒントが見つかるはず。 photo by asami iizuka ほかにも気仙沼の暮らしに関するコンテンツ発信中! Instagram「海と暮らせば」はこちらから
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【宮城初!】保育所体験ができる!「気仙沼親子おためし移住」募集開始!
【特別な体験が、日常になる。】気仙沼親子お試し移住 プロモーションビデオ 対象者 ① 代表者が申込時に20歳以上の方 ② 気仙沼市外にお住まいで、現在気仙沼市への移住を検討している方(移住時期は問いません) ※観光目的や帰省、通勤のための宿泊施設としてのご利用は受け付けておりません。 ③ お子さんのいる市外在住のご家族 ※申し込み時現在、3〜5歳(年少〜年長)のお子さんは保育所体験が可能* ④ 滞在後のアンケートや写真の提供など、当事業の改善・広報PRにご協力いただける方 *【利用できるお子様について】 本プログラムでは持病等をお持ちのお子様についてはご利用いただけない場合がございます。ご心配な点がある場合には事前にお問い合わせください。 入居可能期間 令和6年7月13日(土)〜令和7年2月28日(金)の期間の中で最短1週間から最長2ヶ月まで利用可能 ※一部利用不可期間あり 入居施設 ● 市営唐桑大沢住宅104号 住所:気仙沼市唐桑町台の下15番地 利用想定人数:4人(※5人以上でご利用される場合の備品・生活用品のご準備はご利用者様にお願いしております。) その他、詳細・写真はこちら 利用保育所 気仙沼市⽴唐桑保育所 気仙沼市立鹿折こども園 (お申し込み時期によってどちらかの施設でのご対応とさせていただきます。原則お選びいただくことはできませんのでご了承ください。) 写真は唐桑保育所の日常風景 利用料金 滞在費 15,000円/月(施設利用料12,000円・水道光熱費3,000円) 保育料 10,000円/週 例: ①1ヶ月(4週間)の場合の利用料金 滞在費1ヶ月分 15,000円 保育料4週間分 40,000円 合計 55,000円 ②1.5ヶ月(6週間)の場合の利用料金 滞在費1.5ヶ月分 22,500円 保育料6週間分 60,000円 合計 82,500円 ③2ヶ月(8週間)の場合の利用料金 滞在費2ヶ月分 30,000円 保育料8週間分 80,000円 合計 110,000円 付属物品 生活に必要な家具・家電・寝具などはご用意しております。 家具家電や生活用品など、備品一覧はこちらからご確認いただけます。 ※アメニティや食材・調味料などは利用者負担(持参)でお願いします。 ※4人分の備品・生活用品を準備しております。それ以上の人数でご利用される場合はご自身でのご準備をお願いします。 交通事情 入居施設から保育所までは車で10分かかります。 滞在中は、自家用車またはレンタカーでの移動を推奨します。 利用開始フロー お申込み ●申込期間 令和6年6月4日(火)から ※申込みの3~4週間後より利⽤可能。2ヶ月先までの予約が可能です。 受付期間前の仮予約等はできませんので、予めご了承ください。 お申込みはお申込みフォームよりご入力ください。 *注意【利用開始日について】 ・日曜日・月曜日・祝日の利用開始日・終了日の設定にはご対応できません。 ・利用開始日・終了日は、火曜日〜土曜日のいずれかの日程でのご予約をお願いいたします。 ・お申し込み状況によっては、ご希望の滞在日程に添えない場合があります。詳しい日程調整は面談時に相談させていただきます。 ●まずはスタッフに長期お試し移住についてオンラインで聞いてみたい方はこちら 面談 オンライン会議システム「zoom」を使った面談を行います。 面談では申込の動機や滞在中に希望されることをご確認させて頂きます。(「zoom」使用が難しい方はご相談ください) 申請 面談後、利用許可が下りましたら、申請書のご提出をお願いしております。 ご提出後、利用可否決定通知書もって利用決定となります。入居が決定した方には入居までの日程等の調整をさせていただきます。 *申請書をご提出いただいた後に確認に3週間ほどお時間がかかりますので、早めのご提出をお願い致します。 その他 ● テレワークが可能な方は、市内の会員制シェアスペース「□ship(スクエアシップ)」を無料でご利用いただけます。 ● 本プログラム(お試し移住補助金、お試し暮らし住宅)では保険の加入は含まれておりません。 参加期間中の事故等については、市は一切の責任を負いかねます。 お試し移住プログラム参加のご出発の前に、利用者様ご自身で国内旅行損害保険等にご加入いただくことをおすすめ致します。 ● 体調がすぐれないと感じた方は、参加前・参加後にかかわらず、すみやかにご連絡ください。
□ship(スクエアシップ) お試し移住事業関連書類 気仙沼市お試し移住事業(災害公営住宅活用型)実施要綱(令和6年度以降) お申し込み ●まずは制度について詳しく聞いてみたい方はこちら ●親子おためし移住の申し込みフォームはこちら 気仙沼へのアクセス 気仙沼の子育てについて 気仙沼での子育てに関する施設やイベントなどが気になる方はこちらのインスタグラムをご覧ください。 ・コソダテノミカタ公式webサイト ・コソダテノミカタ公式インスタグラム お問い合わせ 気仙沼市移住・定住支援センター MINATO 〒988-0018 宮城県気仙沼市南町海岸1-11 気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ2F TEL&FAX 0226-25-9119 Mail info@minato-kesennuma.com 営業日:火〜土 10:00〜18:00 定休日:日・月・祝日
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【9/21•22開催!】第20回ふるさと回帰フェア2024
初の2日間開催!全国の移住窓口が大集合する国内最大級の移住フェア ふるさと回帰フェアは、気になる地域の住まいや仕事について現地の担当者と「直接」相談ができる年に一度のイベントです。 まだ希望地域をしぼれていない方、地方暮らしについて考えはじめたばかりの方、みなさま大歓迎!(入場・相談無料) 当日は、私たちMINATOも気仙沼市のブースで両日お待ちしております。ぜひ遊びに来てくださいね〜! イベント概要 開催日時 2024年9月21日(土)、22日(日) 10:00~16:30 会場 東京国際フォーラム ホールE、ロビーギャラリー 詳細はこちらをご覧下さい(国際フォーラム公式サイト) 主催 認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター 共催 総務省、厚生労働省、文部科学省、農林水産省、オーライ!ニッポン会議 後援 国土交通省、環境省、地方六団体(全国知事会、全国都道府県議会議長会、全国市長会、全国市議会議長会、全国町村会、全国町村議会議長会)、(一財)都市農山漁村交流活性化機構、(一財)地域活性化センター、JOIN(一般社団法人移住・交流推進機構) 協力 内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局、JAグループ、(一社)全国農業会議所、全国森林組合連合会、日本生活協同組合連合会、パルシステム生活協同組合連合会、(一社)全国労働金庫協会、全国労働者共済生活協同組合連合会、日本政策金融公庫、NPO日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 協賛 オイシックス・ラ・大地(株)、アットホーム(株) 他 入場料 無料 お申込み 予約なしでのご参加も可能ですが、会場で来場登録をしていただきます。事前に来場登録をしていただくと当日の⼊場がスムーズです。 ※事前登録を開始次第、こちらの公式サイトにてお知らせします。 お問合せ お問い合わせフォームはこちら ふるさと回帰フェア事務局(10:00~18:00 月・祝休み) 〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館8階 TEL:03-6273-4415 FAX:03-6273-4404 担当:水谷、江頭
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【レポート】満員御礼!けせんぬまWelcomePartyを開催
【イベント概要】 □ 日 時:令和6年4月20日(土)18:00〜20:30 □ 場 所:気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ2F ▢ship(気仙沼市南町海岸1-11) □ 定 員:20名 □ 対 象:気仙沼に移住して1-〜2年目の方 □ 参加費:¥1,500(ドリンク+軽食付き) □ 主 催:気仙沼市移住・定住支援センターMINATO まずはお互いを知ろう! 18時になり、パーティーがスタート! 当センター長の千葉可奈子から「仕事以外のコミュニティや友だちができると暮らしが楽しくなると思います。ぜひたくさん交流していただいて、この会が充実した気仙沼暮らしの手助けになればと思います!」との開会の挨拶がありました。 まずは7つのグループに分かれて座ってもらい、ワークシートを使って自己紹介タイム。シートには「好きなこと」と「気仙沼でやりたいこと」をそれぞれ書いてもらい、グループ内で発表してもらいました。司会の私を含め、最初は全体的に少し緊張気味な雰囲気でしたが、話すにつれてどんどん笑い声や明るい声が増えていきました
お互いのことが少しずつわかってきたところで、次の催しへ。気仙沼でさまざまな活動をしている団体の方々からのお知らせタイム! 近々開催されるイベントのお知らせや、参加者募集中のプログラムなどなど、11名の方にピッチしてもらいました。一人あたり2分でお願いしていたところ、思いが溢れて大体の皆さんが時間をオーバーしていました。(笑)その思いは届いていたようで、地域の皆さんの熱いピッチを受けて「参加してみたい!」と思ったプログラムがたくさんあったことが事後アンケートからわかりました。笑いあり、ツッコミありの和気あいあいとした空気に包まれていました! お待ちかねの大交流会! 前半戦から盛り上がっていますが、ここからが本番と言っても過言ではありません。19時すぎになると、会場をセットし直してお待ちかねの交流会タイムがスタート!この日は気仙沼のおいしいものをたっぷり食べてもらおうと思い、アンカーコーヒーさんの特製オードブルといちりんさんの中華オードブルをご用意。豪華なごちそうを前に、みんなお腹ぺこぺこです。 そしてここから菅原茂市長が参戦!ご挨拶をいただきました。 「皆さん一人ひとりが気仙沼の宝です。ぜひここで自己実現を図ってもらい、地方で活躍するロールモデルになってほしい」と歓迎の言葉をお話しされていました。 乾杯!! 市長の掛け声とともに、みんなで「乾杯!!」 ここからは飲んだり食べたりしながら自由に交流する懇親会。皆さん話が弾んでいて、楽しそうな声があちこち聞こえてきました。 30分ほど盛り上がったところで、MINATOからサプライズ企画「気仙沼マニアッッッククイズ」を実施!地域の人たちに聞かなければほぼ分からない(聞いても分からないものも!笑)、超難問の気仙沼に関するクイズを7問出題しました。難しすぎて、なんとか正解しようと会場に一体感が生まれた瞬間でした。このクイズで少しでも地域のことを知ってもらえていたら幸いです
その後も懇親会は続き、あっという間に20:30の終了時間に。 気仙沼青年会議所理事長の吉田賢治さんから締めのお言葉をいただき、一本締め。最後はみんなで「ウェルカムパーティー
」の掛け声とともに集合写真を撮影し、WelcomePartyは大盛況で幕を閉じました。 参加者の方からは 参加後にいただいたアンケートからは 「楽しい会をありがとうございました」 「またこのような会に参加したい」 「懇親会でつながりができました」 「みなさんの笑顔、優しさに移住してからも心強さを感じています!」 などの声をいただき、地域とつながることで暮らしがもっと楽しくなるきっかけの場として楽しんでいただけたのを感じました。 なんと言っても、地域の皆さんのウェルカム力の高さ!そして「参加してみたい」と思わせてくれる活動紹介の素晴らしさ!改めて気仙沼の魅力を実感した時間となりました。 皆さんと一緒に楽しい場を作ることができて、MINATOスタッフ一同喜んでおります。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
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【地域おこし協力隊募集】食から生まれる世界と地方を結ぶ、国際交流プロジェクト!
気仙沼には、Warung Mahal(ワルン マハール)というインドネシア料理店があるのをご存じでしょうか? お店を経営されている株式会社Sは、「日本で1番インドネシアと交流のあるまち「気仙沼」を目指し、食を通じた文化交流により、 「選ばれる国・選ばれるまちとなる」を掲げ、国際交流の架け橋となる活動を行っています。 現在、この会社で地域おこし協力隊の募集を行っています。 なぜ、気仙沼でインドネシア料理店なのか? 気仙沼市をはじめ、地方の人口減少・高齢化はどんどん進んでいます。 その中で、気仙沼市では「外国人技能実習生」が、気仙沼の産業を支えてくれています。 彼らは、母国を離れ、慣れない土地で一人頑張っています。 そんな実習生が1番困るのが「文化の違い」。 インドネシア人の多くは、「イスラム教」を信仰しており、 イスラム教で許されていない”豚””酒”などの食べ物や毎日のお祈りなど、日々の生活で困ることが多くありました。 株式会社Sは、そんな気仙沼でともに働く仲間が過ごしやすくなるために Warung Mahal(ワルン マハール)とムショラを2019年に設立しました。 設立からの4年間の取り組みが評価され、全国各地からインドネシア関係者やインドネシア人など 多くの方がここ、気仙沼を訪れてくれます。 でも、まだまだ「日本で1番インドネシアと交流のあるまち気仙沼」になるためにはやりたいこと・できることがたくさん! だから、ともに活動してくれる「地域おこし協力隊」を大募集します。 気仙沼から、ともにインドネシアと日本のハブとなりましょう! ※応募資格・募集内容の詳細についてはこちらの募集要項をご確認ください。 ● 募集人数:1名 ● 勤 務 地:宮城県気仙沼市魚市場前4−7 ● 年 齢:20歳以上 ● 応募資格: この募集では総務省の「地域おこし協力隊」制度を活用するため、以下条件をすべて満たす方が対象です (1)三大都市圏または地方都市等(過疎、山村、離島、半島等の地域に該当しない市町村)に居住している(住民票がある)方 (2)採用後に気仙沼市に住民票を異動し居住できる方 (3)普通自動車運転免許(AT 限定可)所持又は着任時までに取得予定の方 ● 雇用形態:株式会社Sとの雇用契約となります。(※気仙沼市から地域おこし協力隊として任命されます。) ● 雇用期間:採用日から令和7年3月31日までとなります。 ※雇用期間は最長3年間まで延長が可能です。期間の延長については,毎年度協議の上で判断させていただきます。 ● 待遇:給料 月額20万円 期末手当 年間60万円(ただし,活動1年目(4/1採用)は40万円) ※その他,通勤手当を支給します。 ※採用時または着任時に作成いただく活動計画にもとづき、委託契約の範囲内で活動に必要な経費を上乗せ支給します。活動に必要な経費の中に車両リース料金、及び活動に必要な車両のガソリン代(月額1万円以内)も含みます ※パソコンはご自身でご用意ください ※健康保険・厚生年金・雇用保険の社会保険に加入します。被雇用者負担分は給料・期末手当から天引きします。 ※この他、居住用住まいの家賃補助(月額最大4万円まで/年間48万円まで)、研修のサポートもあります。 ● 申込受付期間:応募者決定まで ● 応募方法:志望書、履歴書を下記問合せ先まで送付してください。 ・様式 履歴書 ・様式 志望書 ※クリックすると、フォーマットをダウンロードできます。 ※活動内容や3年間の活動イメージなど、募集詳細についてはこちらのページをご覧ください。
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※募集締切※【市外在住者対象】令和6年4月より入居可! 移住定住促進住宅の入居者を募集します
『公営住宅を活用した移住定住促進住宅の入居者募集』 気仙沼市の最大の課題である少子高齢化・人口減少への対策として、移住定住の促進による都市部からの人口流入を図り、 定住につなげるための段階的な住まいとして、入居可能期間を最長1年とする移住定住促進住宅(災害公営住宅の一部を活用)の入居者募集を行います。 *入居期間は最長令和7年3月末までの入居となりますので、必ず下記の入居に関わる要項をご確認の上ご応募ください。 ▶︎ 入居期間 令和6年4月〜最長令和7年3月末まで※延長不可 入居期間内で、気仙沼市へ定住する住宅を探していただきます。 ▶︎申込期間 令和6年2月20日(火)〜3月5日(火)16:00まで ▶︎ 入居資格 (1)現在、市外に1年以上の期間継続してお住いの方で、本市へ移住を希望する方。 (原則として、気仙沼市内に家族(二親等以内)がお住まいの方及び家族(二親等以内)・本人所有の持ち家がある方や当該住居に住むことが難しい等の事情がある場合は、個別にご相談ください。) (2)本制度利用後も1年以上にわたって居住する意思を持って、市内に住民登録し、かつ、市内に生活の本拠をおくことが可能な方。 (3)令和6年4月末までに移住できる方。 (4)気仙沼市空家バンクに利用登録をすること(退去後の住まいを探すため)。 (5)住宅及びその敷地内の維持管理(以下の事例等)を適切に行える方。 ①住宅及びこれに付属する備品等を、器物破損等なく使用できる方 ②ゴミの分別及びゴミ出しルールを守れる方 ③敷地内の草刈り等の環境美化に努められる方 ④自治会活動へ協力できる方(回覧板での周知への協力等) (6)税金及び地方公共団体が決定する料金の滞納がないこと。 ※分納中の方は申し込みできません。同居予定者も含みます。 ※地方公共団体が決定する料金はガス水道料金、国民健康保険料、公営住宅料金等です。 (7)夫婦の別居等、世帯を不自然に別居していないこと。 (8)事実上気仙沼市に居住していないこと。 (9)暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成3年法律第77号)第2条第6号に規定する暴力団員でない方。(申込段階において警察への暴力団調査照会に同意いただける方。) (10)本事業の改善・発展のため市が実施するアンケートや、メディアの取材等に協力ができる方。 (11)以下に該当する方は対象外です。(申し込みは出来ませんので、個別にご相談ください。空家バンク等をご紹介します。) ①公務員・学生 ②転勤による転入者 ③勤務先に社員寮等がある方 ④過去に本制度を利用した方 (12)ペット等を飼育しない方。 (13)気仙沼市公式LINEへの登録をすること。 ▶︎ 募集戸数 ①市営鹿折南住宅(1戸) 建築年度 平成28年度、集合住宅 家賃1ヶ月:11,000円 共益費1ヶ月:3,500円 駐車場使用料:3,000円 間取り図その他 位置図(市営鹿折南住宅)(外部リンク) ②市営気仙沼駅前住宅(1戸) 建築年度 平成28年度、集合住宅 家賃1ヶ月:11,000円 共益費1ヶ月:3,500円 駐車場使用料:3,000円 間取り図その他 位置図(市営気仙沼駅前住宅)(外部リンク) ③市営牧沢住宅(2戸) 建築年度 平成28年度、長屋 家賃1カ月:10,000円 共益費1カ月:1,700円 駐車場使用料:2,000円 間取り図その他(市営牧沢住宅) 位置図 (市営牧沢住宅)(外部リンク) ④市営宿浦住宅(1戸) 建築年 平成28年度、長屋 家賃1カ月:10,000円 共益費1カ月:1,700円 駐車場使用料:2,000円 間取り図その他(市営宿浦住宅) 位置図 (市営宿浦住宅周辺)(外部リンク) ⑤市営小泉住宅(1戸) 建築年 、平成28年度、長屋 家賃1カ月:10,000円 共益費1カ月:1,700円 駐車場使用料:2,000円 間取り図その他(市営小泉住宅) 位置図 (市営小泉住宅周辺)(外部リンク) ※全住戸ペット飼育はできません。 ※住宅は店舗、集会所としての利用は出来ません。 ※対象住宅は変更となる場合がございます。 ▶︎ 申込み方法 ⑴ このページの下にある申請書類をダウンロードし、必要事項を記入してください。なお、ダウンロードできない方は、必要書類を郵送いたしますので、電話等で申請用紙を請求してください。 ⑵ 申請用紙に記入し、申込み期間内に気仙沼市移住・定住支援センターMINATO窓口に郵送(又は持参)してください。なお、期間内に届かなかった場合及び書類に不備があった場合は受付できません。 *お問合せから2週間経過しても書類の提出が無い場合は辞退したものとみなします。 ⑶ 入居申込みは、1世帯につき1住宅に限ります。 ⑷ 同一住戸に複数の申込みがあった場合には、書類審査のうえ、抽選を行います。なお、抽選は、小学校入学前の子育て世代・母子父子家庭に抽選優遇措置を行います。 ⑸ 抽選結果は令和6年3月5日以降を目処にお知らせします。 ▶︎募集案内資料 より詳細な情報はこちらの「移住定住促進住宅入居者募集要項」に記載があります。お申し込みの際は必ずお読みください。 移住定住促進住宅申込書(word) ※こちらをクリックされますと自動でwordファイルがダウンロードされます。一部署名が必要な箇所がありますので、印刷してご記入をお願いいたします。 移住定住促進住宅申込書(PDF) ▶︎ 抽選に当選された方 入居申込みに必要な書類。 ※ご当選後にご提出いただく書類になります。書類はダウンロードの上印刷してご提出をお願いします。 1. 行政財産目的外使用許可申請書 ※指定の様式があります。ダウンロードの上印刷してご提出ください。 2. 住宅明渡者(退去者)が負担すべき修繕費用(原状回復費用)の費用負担に係る説明合意書 ※指定の様式があります。ダウンロードの上印刷してご提出ください。 3. 住民票謄本(世帯主・続柄,本籍・筆頭者,以前の住所・氏名等の記載のあるもの。個人番号除く。) ※本籍地のある市区町村役場又はコンビニで発行ください。 4. 戸籍謄本(婚姻している方は,本人・配偶者・子等が一緒に記載されているもの。未婚の方は父母・本人・兄弟等が一緒に記載されているもの) ※本籍地のある市区町村役場又はコンビニで発行ください。 5. 令和5年度 納税証明書又は非課税証明書 ※本籍地のある市区町村役場で発行ください。 6. 空き家バンク利用登録申請書 (登録がお済でない方) 空き家バンク利用登録の詳細はこちらです。 ※指定の様式があります。ダウンロードの上印刷してご提出ください。 ▶︎ その他 光熱水費は自己負担になります。 敷金は免除いたします。 エアコン等の家電設備、カーテンはありません。入居者の方が準備ください。 ▶︎ 問い合わせ先 <申込み関係> 気仙沼市移住・定住支援センター MINATO 〒988-0018 気仙沼市南町海岸1-11 気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ2F 火〜土 10:00〜18:00(日・月・祝休み) Tel 0226-25-9119 Mail info@minato-kesennuma.com <使用料・設備等関係> 気仙沼市建設部住宅課 〒988-8501 気仙沼市八日町1丁目1番1号 Tel 0226-22-3426
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2/4(日)東京開催!【宮城移住セミナー&相談会】
宮城で探そう!私らしくいるためのローカルライフ~セミナー&相談会~ 今の暮らしは、あなたらしくいられていますか? どんな価値観を大事にして、どんな人たちと、何をするのか、それは自分で決めていいことだと思います。 宮城には、自分らしいライフスタイルを実現するための選択肢が豊富にあります。 個性豊かな人がたくさんいて、面白い取組もたくさん行われています。 豊かな自然に恵まれ、都会も有しています。 これを機会に、ぜひ宮城のおもしろさに巻き込まれてみてください。当日参加も可能ですが、 事前にご予約頂いた方には宮城の特産品をプレゼントをご用意します。 気仙沼からMINATOスタッフも参加します!お申し込みお待ちしております! 開催日時:2月4日(日)11:30〜14:30 定 員:50名程度 参加費 :無料 申込先:https://forms.gle/vKDBsqmBkqTreXhy6 申込締切:2月3日(土) 開催場所:東京交通会館8F ふるさと回帰支援センター セミナールームCD(東京都千代田区有楽町2-10-1) イベント詳細:https://miyagi-ijuguide.pref.miyagi.jp/pref-events/32416
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【9/17(日)開催!】第19回ふるさと回帰フェア2023
全国の移住窓口が東京へ大集合! 国内最大級の移住フェア ふるさと回帰フェアは、気になる地域の住まいや仕事について、現地の担当者と「直接」相談ができる年に一度のイベントです。 まだ希望地域を絞れていない方、地方暮らしについて考え始めたばかりの方など、みなさま大歓迎。 当日は気仙沼市ブースからはまたMINATOスタッフも参加しています。 ぜひお気軽にお越しくださいね!(入場・相談無料)
第19回 ふるさと回帰フェア2023 公式サイトはこちら 開催日時 2023年9月17日(日)10:00~16:30 【前夜祭】9月16日(土)15:00~17:50(14:40開場) 会場 東京国際フォーラム ホールE、ロビーギャラリー 【前夜祭】東京国際フォーラム ホールB7 詳細はこちらをご覧下さい(国際フォーラム公式サイト) 主催 認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター(公式サイトはこちら) 共催 総務省、厚生労働省、文部科学省、農林水産省、オーライ!ニッポン会議 後援 経済産業省、国土交通省、環境省、地方六団体(全国知事会、全国都道府県議会議長会、全国市長会、全国市議会議長会、全国町村会、全国町村議会議長会)、(一財)都市農山漁村交流活性化機構、(一財)地域活性化センター、JOIN(一般社団法人移住・交流推進機構) 協力 内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局、JAグループ、(一社)全国農業会議所、全国森林組合連合会、日本生活協同組合連合会、パルシステム生活協同組合連合会、(一社)全国労働金庫協会、全国労働者共済生活協同組合連合会、日本政策金融公庫、NPO日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 協賛 オイシックス・ラ・大地(株)、アットホーム(株) 他 入場料 無料 お申込み 予約等なしでもご入場・ご相談いただけますが、事前に来場登録をしていただくと当日の入場がスムーズです。 事前の来場登録はこちらから。 【前夜祭】要予約です。ご予約はこちらから お問い合わせ お問い合わせフォームはこちら ふるさと回帰フェア事務局(10:00~18:00 月・祝休み) 〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館8階 TEL:03-6273-4415 FAX:03-6273-4404 担当:水谷、江頭
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「やってみたい」を探究する。 -気仙沼の高校生発!A4の紙で伝えるあの日の記憶-
(前回記事はこちら) 問いを立てると、おもしろい。全国マイプロ常連・気仙沼で育む「探究」のススメ どうしたら、当時の記憶を覚えていられるんだろう? ーはじめまして!今日はよろしくお願いします。 岩槻佳桜(以下:カオ) よろしくお願いします!気仙沼高校3年生の、岩槻佳桜です。 ー私は「気仙沼で探究学習が面白いことになっている!」と知ってから、盛り上がりの理由を探っているんです。佳桜ちゃんも自分のプロジェクトを持って探究しているんですよね。 カオ はい。私は「A4用紙一枚を使って3.11の記憶を表現する」というプロジェクトをやっています。ハサミやペンなどの文房具を使わずに、A4の白い紙一枚を使って表現してもらうんです。 ーなるほど。どうしてプロジェクトを始めることにしたんですか? カオ マイプロ以前の話になるんですけど、私はもともと、地元の震災遺構を訪れた人に館内を案内しながら震災や防災について伝える「語り部」の活動をしていたんです。 中学2年生のとき、気仙沼市の防災フォーラムに参加したら、ほかの学校の生徒さんたちが気仙沼市東日本大震災伝承館※1で語り部の活動をしていて。同世代の子たちが人前で堂々と話している姿を見て「すごい、自分もやりたい!」と思って。次の週にお母さんと伝承館へ行って、「違う中学校なんですけど、一緒にやらせてもらえませんか」って相談したんです。 ※1…津波で被災した校舎を保存整備し、展示等を行う施設 ーすごい!チャレンジ精神を感じます。 カオ 飛び込みましたね(笑)。館長さんも、すぐに「いいですよ」と言ってくれて、語り部をすることになりました。 ーかおちゃんは、震災当時は何歳だったんですか? カオ 5歳です。でも、私は当時の記憶が人よりもちょっとある方だなと思っていて。周りには「もう忘れたよ」とか「覚えてないな」という人も多いなかで、もちろん曖昧な部分もあるんですけど、割と時系列的に覚えているほうだなという感覚がありました。「これ忘れたくないな、どうやったらずっと覚えていられるかな」って思っていたときに、語り部の方が体験談を交えて話しているのを見て「語り部をやれば自分の体験談を話せるし、忘れないじゃん!」って思ったんです。 真逆の感情って面白い! ーそこから、マイプロにつながっていくんですね。 カオ そうですね。語り部の経験をもとに、震災と防災について伝えられたらいいなと思って。それから私にとってマイプロは、オリジナル性があって面白いものっていう印象があったので、「自分のプロジェクトをやるなら何か人と違うことをしたい」「ただ『語り部やってます』だけじゃつまらないな」という思いもありました。 ーなるほど。でも、紙を使って表現しようって、どうやって思いついたんですか? カオ 語り部をしていたときに、すごく印象に残っているエピソードがあって……。来てくれた方に「震災当時の星空がすごく綺麗だったんです」ってお話しをしたら、「いやあ、あの星は絶望だったね」って言われたことがあるんです。「綺麗」と「絶望」、同じ景色を見ても、全く別の感情があるんだなって思って。 それをコーディネーター(*高校生のプロジェクトに伴走しサポートするスタッフ)の亜美ちゃんに話したら、「感情とか言葉が気になるんだね」と言ってもらって、はっとしたんです。「確かに、真逆の感情って面白いな」って。そこから「感情にフォーカスしたプロジェクトで何かできないかな」「どうやって感情を表そう」といろいろな方法を考えて、最終的に紙にたどりつきました。 ー紙に決まるまでに、例えばどんな方法があったんですか? カオ 最初は熟語とか色、漢字一文字で……とか。私はダンス部なので、ダンスで表現してみる?という案もありました。亜美ちゃんといっぱい選択肢を出し合って、最初はどれがいいかも選べないから、実際に「今日の感情はオレンジ色かな」とか「漢字で表すとこれかな」とか、一緒に試してみたりして。そうやって色々やっていくうちに、折り紙って案が出て、ちょっと紙って面白そうかも、文面では表現できないことが見えていいかもなって。 ー面白いですね。紙の使い方も、いろいろと試してみましたか? カオ 最初はクラスの子にお願いして、実際に紙で表現してもらったんです。そうしたら、その子がハサミと赤ペンを使っていて。でも、ハサミもペンもどこにでもあるわけじゃないから、みんな平等にできるやり方のほうがいいなと思って、紙と身体だけで表現する形になりました。 A4の紙を使って、みんなの記憶をつむぎたい ーこれまでどんな人たちがプロジェクトに参加されたんですか? カオ 幼児から、小中高大学生、社会人まで幅広くいますね。数えたら、130人くらいに紙を作ってもらっていました。それだけ多くの人に協力してもらってるってことですよね。 ー130人……! 特に印象的だったものはありますか? カオ 前に進みたいけど進めない気持ちとか、津波を連想させるような形とか。一番びっくりしたのは、テレビのL字バーの表現です。地震の情報や避難所の情報が流れるテレビをずっと見ていたっていう記憶から。毎回いろんなエピソードが出てくるんですけど、表現の仕方に無数の可能性があるんです。ただ「当時のことを教えてください」って聞くんじゃなくて、「紙で表現してください」と言うと、ひとつのことに焦点が当たるんですよね。客観的に「ああだったな、こうだったな」って喋っているうちにどんどん深いところにいって、最終的に「空が赤かった」とか「地獄を見てるようだった」とかってフレーズまでたどり着いたり。ただ語るだけじゃない、何か力を持ってるよなって思います。 ー最初に言っていた「綺麗と絶望」の感じ方の違いから、どんどん広がっていったんですね。 カオ そうですね。実際にその星空を見たという方ももちろんいて、大人の方でも「綺麗に見えたけどね」っていう人もいるんですよ。「やっぱり!」って。子どもだから綺麗とか、大人だから絶望じゃなくて、本当に人それぞれの感情があるんだなっていうことは、やってみて実感しました。私、みなさんのエピソードを聞くと、いつも「なるほどな」と思うんです。この「なるほどな」が癖になっちゃって(笑) ー癖に!いいですね。 カオ 毎回、「そうきたか!」って。それで、やるたびに「次はどうしようかな」って…。最近はグループワーク型のワークショップもはじめました。今までは「一対一じゃないと震災のことは話してくれないかな」と思って大人数の場は設定してこなかったんですけど、逆転の発想というか、やってみようの精神でワークショップをやってみたら、思いの外ビビッときて。 ービビッと!どういうところで? カオ 今までは私が一対一で聞いた話を、誰かに伝えるという方法なので「私」というフィルターを通していたんですけど、ワークショップ型なら話し手が直接ほかの人に教えることができるんです。だからこのワークショップ自体が伝承の場というか、みんなの記憶を紡ぐ時間になるということに気付いて。生の声を聴ける醍醐味があって、そこを大切にしたい。その転換が私のなかですごく大きかったです。 突っ走れた理由は、コーディネーターの言葉。 ーコーディネーターの亜美ちゃんとの関わりが多いようですが、どんなことが印象に残っていますか? カオ 亜美ちゃんに初めて相談に乗ってもらったとき、「難しい時はちゃんと伝えるから、まずはなんでもやりたいことを言ってみて」と言われたんです。例えば、「何人にヒアリングをしたい」とか、「こういうワークショップをしてみたい」とか。自分がやりたいことをどんどん口に出していって、「あ、これOKなんだ」、「これもいけた。じゃあ次は…」という感じで、「なんでも言っていいんだ!」って思えたのがすごく印象に残っています。 ー狭めるものがなくなる感じ。 カオ そうですね。私はもともと相手や周りを見て「ちょっと無理そうかな」って思うと一歩引いてしまう性格だったんです。亜美ちゃんの一言があったおかげで、「ガツガツいっていいんだ!」って突っ走れたのかなって。壁がない状態で、ストレスなくやりたいことを語れたというか。 ーなんか、お守りみたいですね。 カオ そうそう、その言葉がずっと頭にあって。ほかの人にアイディアを相談をするときも、言いかけて「でもな…」って思ってしまう時に亜美ちゃんの言葉が降ってきます(笑) もしマイプロをやっていなかったら、この取材もそうですけど、こうやって一対一で知らない大人の方と話すってあまりないと思うんですよ。なんとなく話す機会はあっても、じっくり話したり、自分の夢とか進路を話す機会ってないだろうなって。そう思うと、人との関わり方とかコミュニケーションの仕方を学んだ場所がマイプロだったと思います。 ーそっか、自分の中で変化があったんですね。 カオ マイプロをやっていると、気持ちを言葉にする機会が多いんです。コーディネーターの方に「今どんな感じ?」って聞かれたときに、「今はこうで〜」って言語化する。だから、だんだん自分の気持ちを表に出せるようになっていくんだと思います。 気仙沼から全国へ、憧れの舞台をめざして ーかおちゃんは、今年、「全国高校生マイプロジェクトアワード」に宮城県代表として出場されたんですよね。 カオ はい。実は一年生のときにも全国を目指していたんですけど、特別賞はもらえたものの全国出場者には選ばれなくて……。全国に出るには、宮城県の予選を通過しないといけないので、憧れの舞台にいくためにまずはそこを意識していました。 ー憧れの舞台だったんですね。 カオ ずっと行きたい!行きたい!と思って(笑)全国大会に出られるのが48のプロジェクトなんですけど、今年は全部で1700件の応募があったそうです。そのうちの一人に選ばれたと聞いて、本当にびっくりしました。 ーすごい!緊張しました? カオ いや、ワクワクのほうが大きくて。憧れの舞台っていうのが消えなくて「わあ、ここに立てるんだ!」っていう気持ちでした。最終的に今回は賞をとれなかったんですけど、ほかの高校生のプレゼンを聞くことができたのがすごく勉強になって。やっぱり、賞をとった子のプレゼンには、自分にはないものがあるなって。今は、「私にはこれが足りなかったんだな」って反省ポイントが見えてきたので、次はどうしようって考えています。 ー素晴らしいです……!ということは、来年も全国大会に? カオ 出たいなって思いますよね。やっぱり、行けるなら行きたい。今度こそ、最終審査まで残りたいなと思っています。私のプロジェクトも、もっともっと多くの人に参加してもらいたくて。今考えているのは、参加してくれた人に感想を聞く時間を組み込んでいくこと。あとは、地元の公民館を使ってワークショップを開いてみたいなって密かに考え中です。 ーいいな〜!楽しそうなかおちゃんのお話を聞いていると、私もワクワクしてきます。たくさん聞かせてくれてありがとうございます。これからも、活躍を楽しみにしています!お話を聞かせてくれたかおちゃん、ありがとうございました! 〈もっと知りたい!と思った方へ〉 ○外部サイト「中高生の問いストーリー」では中高生たちの問いから生まれた物語をマンガで楽しく伝えています。2023年7月28日(金)からはSEASON2として8週連続で8人のストーリーを公開!ぜひ見てみてくださいね。