気仙沼での暮らし方 コラム#4-10 気仙沼から伝えられることって、何だろう。
2024年12月28日
気仙沼から伝えられることって、何だろう。
かずえさんは、市内の女性が集まってまちを元気にする「気仙沼つばき会」の活動も行っている。
つばき会は今年2月、気仙沼の2040年をみんなで考える「みらいワークショップ」を開催した。気仙沼出身の高校生や大学生、地元企業の代表など、年代も肩書きも多様な人たちが集まって、「こんな気仙沼はいやだ」「こんな気仙沼がいい」をあれこれ話し合った。その時かずえさんは、こんなことを思ったという。
「若い人たちが、いろんなことを考えて動き出しているの。沼コス(高校生が企画・開催したコスプレイベント)っていうのもやってたでしょ。びっくりするよね。素晴らしいなって思うの。そういう人たちが育ってるんだっていうことが、頼もしいなって。
私の歳になると、長く生きてしまってるからいろんなことを考えてしまうんだけど、それは辞めたほうがいいんじゃないかって思う。まちも、国も、今から前例のないフェーズに入っていくから、『自分たちが持ってる知見なんてそんなに役に立たない』ってことを、まずは自分が肝に銘じようと思ってる。若い人たちにのびのびやってもらえるように、全力で応援できるような体制を取りたいなって思っています。
人口減少だとか、問題は山ほどあるけど、やろうとしていることを、まず全力でやったらいいんじゃないかって。やってみて失敗するのを繰り返すうちに、いろんなことができていくんじゃないかなって思うので。そのほうが良くなるんじゃないかな。とにかく、やってみないとわかんないでば!」
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photo by fumika sato
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