気仙沼での暮らし方 コラム#4-4 気仙沼から伝えられることって、何だろう。

気仙沼から伝えられることって、何だろう。

それでも気仙沼に関わり続けてきたのは、気仙沼が好きだったから。

「気仙沼の人たちに会えることも、漁師カレンダーのプロジェクトも、すごい楽しかった。みなさんとにかく明るいんですよね。最初の頃は、力になりたいとか、勇気づけたいとか余計なことをいっぱい考えたわけですけど、気づけば元気になっているのは自分で。みなさんが喜んで迎えてくれることが、すごくありがたいです」

力になれたかわからない、と竹内さんは言うけれど、気仙沼に出会って、好きになって、人とつながって、ご縁ができて、こうして今も気仙沼とのご縁が積み重なり続けている。その事実だけで、目に見えないけれどとっても豊かなプレゼントをもらったような気持ちになった。

「みんな、震災があってよかったとはとても言えないし、ポジティブなことは言いづらいから耳に入ってこないかもしれないけれど、震災を機によくなったこともいっぱいあって。気仙沼の人たちはみんなそれを感じているんじゃないかなと、言葉の節々に感じる。お正月に能登半島地震があったけれど、苦しさを乗り越えていった先に、そう思えている人たちがいるってことは、伝えられたらいいかもしれないですね」

(3/3)

 

photo by asami iizuka

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