気仙沼での暮らし方 コラム#2-2 海のまちで暮らすということ
2024年11月18日
海のまちで暮らすということ
「いらっしゃーい!」と店内に響く元気な声。
「鶴亀食堂」は、ひと言で言うと漁師さんのための食堂だ。漁師さんたちを応援し、入港を歓迎する店。
朝7:00から店を開けていて、市場直送の新鮮な魚が食べられる。
隣には漁師さんたちが船旅の疲れを癒す「鶴亀の湯」があり、全国各地から漁師さんがやってくる。
9時すぎに朝ごはんを食べにいくと、カウンターに若い漁師さんが二人並んで黙々とご飯を食べていた。
時折、店長のひろなさんと楽しそうに話している。何度かお店に来ているようで、仲が良いみたいだ。
このまちにいる若者とは雰囲気が違う気がして話しかけてみると、彼らは高知県からカツオの水揚げにやってきたらしい。
二人は先輩と後輩の関係だという。
ご飯を食べ終えて「また来るわ!」と出ていく二人。
高知と気仙沼って、陸地で行ったら1300kmくらいある。
ものすごく遠い距離のはずだ。
でも、あんまりに彼が軽く言うものだから、実はそんなに遠くないんじゃないかとも思った。
1300km離れた港に帰ってくる場所があるというのは、どういう感覚なのだろうか。
漁師さんって、スケールがでっかいなぁ。
自分の世界も広げてもらったような感覚を味わいながら、再びごはんを食べた。
photo by asami iizuka
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