気仙沼での暮らし方 コラム#2-1 海のまちで暮らすということ

海のまちで暮らすということ

 

魚市場が好きだ。

これまで魚市場とは無縁の人生だったけど、

気仙沼に来てから用事があるわけでもないのによく行っている。専用の見学通路があり、誰でもその様子を見ることができる。普段、意外とお目にかかれない漁師さんも。

魚市場は朝が良い。

カツオがザバーっと船から水揚げされ、専用のレーンを通り大きさによって振り分けられていく。

市場中をフォークリフトが行き交う。かなり手慣れた操縦だ。気仙沼の魚市場は競りではなく入札によって魚を買い付けるので、大勢がパネルの前に集まって、入札結果を待つ。

ここでしか味わうことのない独特の緊張感がある。

魚市場は気仙沼の中心だ。まちの脈が動いているのを感じられる。ここにくると「今日も一日頑張ろう」と元気が湧いてくる。

「いつもありがとうございます、おつかれさまです!」と、見学通路から水揚げを眺めながら、心でつぶやく。

 

 

 

photo by asami iizuka

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