気仙沼での暮らし方 コラム#1-4 自分にとって「豊かな暮らし」ってなんだろう。

気仙沼で今起こっていること、ここで生きる人たちのことを知って、持続可能なあり方を考えたくて始めたInstagramメディア「海と暮らせば」。自分にとって、社会にとって、地球にとって、幸せな生き方ってなんだろう?という問いを気仙沼で考えています。

自分にとって「豊かな暮らし」ってなんだろう。

 

「自分が通いたいお店をつくろうって、思ったんです」

ここは日用品と喫茶のお店「ハチワレ堂」。 @8waredou

オーナーのあやみさんが集めた、いつもの暮らしがうれしく、楽しくなるような一品に囲まれた空間だ。
お店に足を運ぶ度、何か自分にぴったりなものが見つかる予感がする。

あやみさんはいつも、商品をどんな風に使うのがいいか提案してくれる。
「私はこういうふうに使っていてね」と話を聞いていくうちに、自分の生活の中にこのお皿があったらどうだろう、と妄想が膨らむ。

その瞬間が、最高にときめくのだ。

商品に添えられている手書きのポップには、優しい字で説明と思いが綴られていて、いつも読み込んでしまう。

混んでいて話しかけづらい時にもものの良さを伝えられるようにと、あやみさんが言う。

こういうところが、私は好きだ。

「ここにいると、好きなものや趣味が合う人たちとの出会いがたくさんあって。このお店を続けてきたからこそだと思うし、それってとっても豊かだなぁって。見つけてくれてありがとうって思ってます」

ここに来れば暮らしを豊かにするものと、きっと出会える。
そのワクワクする気持ちは、あやみさんが正直に、自分の感覚を信じてつくってきたお店だから感じられるものなのだと思う。

今日はテイクアウトしたチャイミルクティーを手に少し立ち話。

帰り際、あやみさんが「またね〜」と柔らかく手を振る。「この店を出る時の私はいつもご機嫌だな」と気づいて頬が緩む帰り道。

 

 

photo by asami iizuka

 

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